2012.5.1 モーニングセミナー 講師:株式会社 桜 代表取締役 納棺師 笹原 留似子 氏

テーマ「命の原点回帰」
講師プロフィール
札幌市出身
巫女として奉職し、神楽や舞楽を神前で奉納
3年後、巫女長となる
その後、病院勤務を経て、復元納棺師となる
2007年、北上市に株式会社桜を立ち上げ代表取締役
日々現場でオリジナルの参加型納棺と、復元納棺を提供する
また、医療・福祉・葬祭・行政・一般の方に向けて講演、講習会等で講師としても活躍中
2011年度シチズン・オブ・ザ・イヤー受賞

受講者感想その1(株)マリアージュ代表取締役 鈴木 美津男
岩手県初のシチズン・オブ・ザ・イヤー受賞の笹原留似子様。
社名に「桜」とつけた意味、桜は樹木葬でよく使われていたからです。
納棺師として、震災時には遺体復元ボランティアをしていました。
最後のお別れに顔の復元をしてやりました。化粧をしてやりました。子供や親に会わせてやりました。
納棺した人たちのことを絵日記に書き、記録としてとおておきました。
震災で大事なことを学びました。死体があることは証拠。
受講者感想その2(株)千厩自動車学校 社長 佐藤 晄僖
笹原さんは、昨年の大震災の津波で亡くなられた方々を300体以上も生前の姿に戻して納棺なさったそうです。
死後の様子が余りに無残で、子供に対面させられなかった妻。その修復後の妻の顔を見て、「あっ、○○(妻の名)だ」と思わず声を上げ、その後涙する夫の姿が記録されていました。(遺族の)「悲しみを表すことができるようにのが仕事」とのお話から、いかに多く悲しみを表すことさえできなかった別れがあったのかを、改めて考えさせられました。
だから「明日生きる保障は無い。できることは今のうちに」とのお話がずっしりと響いてきました。